今年度の企画展では、法政大学が所蔵する凧コレクションの中から、画家、古玩具研究者の俵有作(1932~2004)旧蔵の和凧を展示します。これは、2009(平成21)年に法政大学に寄贈された、比毛一朗の凧コレクションに含まれているものです。
俵有作は、1932(昭和7)年、広島県尾道市に生まれました。高校時代、油彩画家の小林和作に師事し、卒業後、上京してからは独学で絵を描き続けました。アメリカの美術館で展覧会が開催されるなど、海外で高い人気と評価を得ている作家です。
俵は郷土玩具の調査、研究にも力を注ぎ、多くの研究書を残しています。凧の調査と収集を開始したのは、1963(昭和38)年のことです。8か月をかけて全国の凧師を訪ね、凧と凧絵を収集しました。
本展では、凧の「色」に注目し、そのコレクションの一部を披露します。