博物館展示室:江戸人の考えた日本の姿-世界の中の自分たち-



 江戸時代の人々は「日本」をどのように捉えていたのでしょうか。東西に長い島で、南には(おそろしい?)女ばかりの「女人島」あるいは「羅刹国」があり、琉球が大きく広がる-私たちからみるとまるで荒唐無稽な発想ですが、すべて当時の資料に見えるものです。さらに中国や朝鮮、琉球といった隣国の外側には、腕の長い人々や首の伸びる人々、土砂を食べる人々の住む国、夜が続く国が同時に存在するといった豊かな想像力も見られます。象や駱駝が見世物としてもたらされたとき、当時の人々は動物たちの故郷の「国」をどう想像し、翻って「自分たち」の「国」をどう考えたのでしょう-それは「和の国」? 「武の国」? まさかの「神の国」!?
 今日に残された江戸時代の資料は、私たち自身の日本意識を根底からゆさぶるような、新しい視角を与えてくれることでしょう。 

場  所: 法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナード・タワー14階 博物館展示室
開催期間: 2013年3月13日(水)~ 2013年4月19日(金)
開室時間: 10:00~18:00(日曜祝日は閉室)
              *ただし、3月17日(日)は開室予定

【主な展示品】
 石川流宣画 『大日本国正統図』(1708 年)
 鍬形蕙斎画 『日本名所の絵』(19 世紀初め)
 歌川国芳画 『伊弉諾伊弉冉の生人形』(1856 年)(川添裕コレクション)
 恋川春町画作 『吉備能日本智恵』(1784 年)
 二代喜多川歌麿 『朝鮮人来朝行列記』(1811 年)
 宮田南北作・岡田玉山画 『絵本琉球軍記』(1835 年)
 春光園花丸作・岡田玉山画 『絵本異国一覧』(1799 年)
 古屋野意春作・宮本君山画 『万国一覧図説』(1810 年)
 ほか 

本展示の図録はこちらからご覧いただけます(5MB)

科学研究費補助金(基盤研究B)「近世日本の大衆文化における「日本」意識の表現」および文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成22年~平成26年)「国際日本学の方法に基づく<日本意識>の再検討―<日本意識>の過去・現在・未来」研究アプローチ(1) 「<日本意識>の変遷―古代から近世へ」の研究成果による展示です